本文へスキップ

新潟県上越市で活動する音声訳ボランディア 上越音声訳マザーテープの会

お電話でのお問い合わせは上越市立高田図書館まで
TEL.025−523−2603

音声訳とは

音声訳とは

 視覚障害者の目の代わりとして、文字情報を音声に変えることです。
 朗読が「感情を込めて読む」「表現」なのに対し、 音声訳には、「文字情報を正確に伝えること」が求められます。
 また、文学だけでなく、様々なジャンルの文字情報が対象となり、 図やグラフ、写真、イラストなども、正しく伝わるように文章化し、音声訳されます。
 正確に伝えるため、地名や人名の調査、標準アクセントの確認など、下調べが重要です。
 300〜400ページほどの文学作品だと、8時間程度の録音となるため、 調査・録音・校正・訂正を行うと、製作に数カ月程度かかります。
 本会では、利用者からのリクエストに応じて、 書籍の他、パンフレットなどの音声訳も手がけています。

 以前は、カセットテープに録音していましたが、現在はパソコン上のソフトを使ったデジタル録音となり、CD-ROMでの貸し出しが主になっています。

 視覚障害者向けのデジタル録音の国際規格として、DAISY(デイジー)があります。 DAISYとは、

Digital Accessible Information SYstem

の略で、「アクセシブルな情報システム」と訳されています 。本会もデイジー録音図書を作成しています。

 DAYSYで作られた録音図書を聞くためには、専用機(プレクストーク)を利用します。
 カセットテープと比べ、
◯ 任意のページや、章、節に飛ぶことができる
◯ 再生のスピートを変えることが出来る(ゆっくり〜数倍速 )
◯ 長時間録音ができる(1枚に50時間程度)
 などの利点があります。
 簡便な方法として、パソコンや、一部のMP3対応CDプレーヤー等が利用できますが、上記の便利機能の大半は利用できません。

音声訳の例

マザーテープの会の音声訳をいくつか ご紹介します。

録音図書が出来るまで

1.<図書館>利用者のニーズを踏まえ、本を選ぶ。
2.<音訳者> 
    あ)下読み・調査(地名・人名・アクセントなど)・
       処理(写真・グラフなど)
    い)パソコンソフトを用いたデジタル録音
    う)自己校正 : 誤読・雑音などの自己チェック
    え)校正者へ録音データと原本を渡す。
3.<校正者>
    あ)すべてを聞いて、原本に忠実かチェックする
      (正確さ、雑音など)
    い)音訳者に録音データを返却し、
      訂正が必要な箇所を連絡
4.<音訳者>
    あ)指摘箇所を訂正(校正者に戻し、確認してもらう)
    い)CDに録音データを書き込み、図書館に納品する
5.<図書館>利用者へ貸出す。

上越音声訳マザーテープの会

お問い合わせは、
上越市立高田図書館へ
〒943-0835 
新潟県上越市本城町8−30
TEL.025−523−2603